英文読解 - 詳しい文法知識について

英文読解で英文と日本語訳のリンクが出来たとしても、未知の部分はまだ残っています。

たとえば、最初の英文に出てくる“in”、“at”、“the”を辞書で調べると、大量の解説文が出てきました。 また、単語の意味は分かったものの、それをどう並べているのかという規則はよく分かっていません。

ここでの目的は、あくまでも全体としての意味をつかむことなので、初めから完璧を求める必要はありません。

英文読解の学習では質より量を優先して、たくさんの英文を読解することに時間を使う方が良いのです。

in、atやtheなどのように様々な用法がある言葉は、今後も英文の中に何十回、何百回と登場してくるので、文脈の中で覚えていく方が理にかなった学習方法なのです。

では、正確な文法は覚えなくても良いのか?というと、決してそうではありません。 本当の英語力を付けるために、正確な文法の知識は不可欠です。

ただ、最初の段階では細かい規則を覚えるよりも、できるだけ多くの英文に触れたほうが短期間で英語力が高まるということを、ぜひ理解して下さい。

パレートの法則というのを聞いたことがあるでしょうか。
これは別名「80% 対 20%の法則」とも呼ばれていて、世の中のいろいろなことに当てはまるものです。

たとえば、ある会社で多くの営業マンをかかえた営業部門があったとすると、上位20%の営業マンが、全体の80%の売上を稼ぎ出すという現象です。 その他80%の営業マンは、残りの20%の売上しかあげていないことになります。

この「80% 対 20%の法則」は、英語学習にも当てはまります。
20%の努力で“量”をこなすことに集中すれば、80%の英語力が身につくのです。 逆に、最初から80%の努力をして正確な文法を覚えようとしても、20%の成果しか得られません。

まずは細部よりも全体的な読解をしてくことが、英語の最短習得に繋がります。 単語の用法や文法的な構造については、量をこなすことによって次第に理解が深まっていくのを実感できると思います。

ここでもう一度、英文読解を通じて英語を学ぶことのメリットを思い出していただきたいと思います。(下図)

■学習時間と英語力の関係
学習時間と英語力の関係

最初から文法・構文などを完璧に覚えていこうとする学習に比べて、全体的な学習(文の意味をとらえて、量をこなす)を集中して行うことのメリットを上図は示しています。

文法を詳しく知りたいときには?

英文読解の学習では、細部にこだわるよりも手順1~手順7の要領で多くの英文を読解していくことが大切です。 しかし、「テキストの説明だけではどうもしっくりこない」「何故こういう日本語訳になるのか分からない」ということを感じこともあります。 そういう時は、もう少し踏み込んで英語の仕組みを調べていきます。

正確な文法規則を調べたいときには、『ロイヤル英文法』が役に立ちます。

たとえば、例題の英文では、inとatがともに場所を表す言葉に関係しているというところまで分かったものの、もう少し踏み込んで使い方の違いを調べてみたいと思うかもしれません。

そこで、『ロイヤル英文法』の索引から、“場所”というキーワードで調べてみます。 すると、場所に関するものに、接続詞・前置詞・副詞節の3種類が見つかります。 英文の中で、inとatは場所の前にあるので、この場合は前置詞があやしいという検討がつきます。

こうして、“場所”の“前置詞”で探すと、atとinの使い方の違いについて、詳細に分かりやすく解説してあるページが見つかります。

このように、疑問に思ったことを何でも調べられるのが『ロイヤル英文法』です。

欲しい情報は、日本語からでも英語からでも探すことができます。 たとえば、テキスト中で「関係代名詞」という言葉があり、それについて詳しく知りたいときは日本語の索引から「関係代名詞」を引けば、すぐに詳しい説明が見つかります。 また、英文中の「that」という意味がいまいちわからないときは、英語の索引から「that」で引くことができます。

こうして、調べようと思ったことを何でも調べていくことも可能ですが、英文読解では質より量を優先すべきなので、最初は細かい部分を気にしすぎないことが大切です。

『ロイヤル英文法』は、テキストの解説だけでは納得がいかないとき、または文の仕組みがどうしても理解できない場合などに、文法の辞書として活用するのが最も効果的です。