英文読解の学習に必要なツール

ボキャブラリーと文法を短期間で鍛えることができる「英文読解」の学習法について、詳しく解説していきます。

まずは、学習に必要な道具です。 英文読解の学習には、以下に記載する3つの道具が必要です。

▼英文読解の学習に必要なもの

  1. 英和辞典
    → 約 3,000円 ~
  2. ロイヤル英文法―徹底例解(出版社: 旺文社)
    → 約2,000円
  3. 速読速聴・英単語 Basic 2400 (出版社: 増進会出版社)
    → 約2,000円

使用する道具についての説明

1.英和辞典

一つ目の道具は、英和辞典です。
英和辞典については、特にコレを使うべきというものは無く、使い慣れた辞典があればそれでかまいません。

ただ、数千語くらいしか収録されていない子ども向けの辞典もあるので、そういう辞典は買わないように注意してください。

<書店で買える英和辞典>

  • 新英和中辞典(出版社: 研究社) 3,200円  
  • ジーニアス英和辞典(出版社: 大修館書店) 3,300円
  • ウィズダム英和辞典(出版社: 三省堂) 3,400円  など

値段は高くなりますが、本の辞書の代わりに電子辞書を使用すれば、学習の効率が大幅に上がります。

電子辞書には、英和辞典だけでなく和英辞典・類語辞典・専門用語辞典なども収録されており、後々の学習にもとても役立ちます。

また、例文の中に出てくる別の単語や熟語にジャンプすることができ(インターネットのリンクのような機能)、疑問に思ったことをその場で解決できることも学習の手助けになります。

上級レベルの英語力を身につけるために、電子辞書があるのと無いのとでは学習の効率に大きな差が出ます。

英語学習のために高額な教材は必要ありませんが、学習のスピードを上げるための“必要な投資”と考え、電子辞書を購入されることを強くおすすめします。

<電子辞書を購入する際のポイント>

  • 電子辞書はピンからキリまである
  • 英和辞典、和英時点、類語辞典の3つを収録しているものを選ぶ
  • 電子辞書は日々新しいものが発売されている。 2万円前後で、機能的に十分良いものが買える

最近では、スマホやタブレットの無料アプリも色々出ているので、お金を掛けたくないという人は辞書アプリを利用するというのも一つの方法です。

ただし、無料アプリでは重要な例文が省かれている場合も多いので、あまりおすすめできません。 使い勝手や後々の学習を考慮すると、やはり専用の電子辞書を一つ持っていた方が良いでしょう。

筆者のおすすめは、次にご紹介する「ロイヤル英文法」が収録されているDF-X9000(セイコー)という電子辞書です。

2.ロイヤル英文法―徹底例解(出版社: 旺文社)

英文読解の学習に必要な2つ目の道具は、書店で購入することができる『ロイヤル英文法』という本です。 この本は、一言で言うと文法の辞書です。

ロイヤル英文法は、英語の文法を全て収録していて、調べたい文法を索引から探すことができる本です。 “全ての文法を収録している”というところがポイントで、初心者向けの文法テキストとは異なります。 そのため、分厚くて迫力のある外観をしています。

「なんだか最初から難しそうだ……」と思われるかもしれませんが、ご安心を。 辞書のようなものを隅から隅まで読んでいくことは、私も絶対にやりたくありません。

ロイヤル英文法の役割は、英文読解の学習を進めていく中で疑問に思ったことや、深く意味を知りたい文の構造などについて、自分が調べたいときに調べるための道具です。

英文読解を進めていく中で、「この単語にはどういう役割があるんだろう?」といった疑問が沸いてきて、もやもやした気持ちになることがあります。 そういう時に、あいまいな説明ではなく、1から10までをきちんと説明してくれる辞書があることで、スッキリと理解が深まるのです。

文法には、易しい・難しいといった区別はありません。 したがって、どこから学習を始めても最終的にはしっかりとした文法力が身につきます。

3.速読速聴・英単語 Basic

そして、3つ目の道具が『速読速聴・英単語 Basic 2400』という本です。

英文読解の学習は、この本を中心に進めていきます。 この本は、下図のような構成になっています。(クリックで拡大できます)

速読速聴・英単語 Basic (最新版ではレイアウトが少し異なりますが、基本的な構造は同じです。)

『速読速聴・英単語』は、全くの英語初心者から、中級レベルの英語力を持った人まで幅広く使用できるテキストです。 学習の手始めに使うテキストとして、現在書店で手に入るテキストの中では間違いなくベストです。

何故この本が英文読解に適しているのでしょうか? それには3つの理由があります。

1つ目の理由は、ある程度の長さがある、まとまった英文を掲載していることです。 文章の種類は、コラム・論文などの一部を抜粋したものや、会話文などいろいろな種類があります。 個別の文がたくさんあるのではなく、一つの文章としてまとまった英文が掲載されているので、“全体としての意味をつかむ”という学習目的に合っています。

2つ目の理由は、英語の文章に出てくる単語と文法を、一覧で解説していることです。 文章中の単語の意味、名詞・動詞・形容詞などの分類、発音方法などがテキストの中で解説されていることにより、辞書を引く手間を大幅に省くことができます。 その結果、学習の効率が大幅に上がるのです。

3つ目の理由は、文章全体の日本語訳を掲載していることです。 英文読解学習の大きな目的は、文章を読みながらボキャブラリーを強化することです。 英語の文章に対応した日本語訳が記載されていることで、文章をどのようなに解釈すれば良いかという見本を得ることができるのです。

もしあなたが、すでにTOEIC 500点以上または英検準2級以上の英語力をお持ちの場合は、『速読速聴・英単語 Basic 2400』の内容は簡単すぎると感じるかもしれません。 しかし、最も重要な基礎を固めておくことが、英語力をアップさせる近道にもなります。 知っていると思いつつ、実は見落としていた部分を埋めていくことが重要なのです。

どうしても簡単すぎるという場合は、上級編の『速読速聴・英単語 Core 1900(出版社: Z会出版社)』を利用しても良いでしょう。 こちらを使う場合も、基本的な学習方法は同じです。

(参考)
残念ながら廃版となってしまいましたが、『読解英単語―イメージ・リンクで最速記憶!』という本も英文読解の学習に適しています。